So-net無料ブログ作成

スープは熟練を必要とする、、、 [食べ物系]

スポンサーリンク




初夏の夕暮れ、街並みに煙が立ち込めて鼻をくすぐると、一口大にやや欠けるくらいに
切った様々な部位の肉を串に刺し炙った代物を、ふと思い出す。

まあ、焼き鳥とかやきとんの類ですな。

手ごろな大きさの肉に噛みつけば、程よく焼けた塊が、あるときは肉汁を放つ繊維として
ほぐれ、あるときは芳醇な脂で弾け、あるときは蠱惑的な歯ごたえが愉しく、またあるときは
野趣溢れる臓物のコクと香りを解放する。

日本酒もやビールも悪くないが、ここはホッピーかレモンサワーで流し込むのがよい。

何もその手の店を端から端まで食い歩いたと言えるほど詳しくはないが、人間も中年に
差し掛かれば、諸々食らった経験だけが降り 積もっている。

有楽町のガード下、登運とんで国会周辺のデモに参加してきた運動家たちとつまんだり、
新宿のカミヤで急かされるように勢いで皿を重ねたり、渋谷の鳥竹で大ぶりな串にかぶり
ついたり、学生時代立川で友人のバイト先の鶏レバーに感動したり。

ちゃんとした串焼きは、やはり美味いものである。

かつてフランスの食通ブリア・サヴァランは、

『スープは熟練を必要とする、焼肉は天才を必要とする』

と述べたという。

異国のことは不勉強で知らないが、日本では、陋巷に名もなき天才が溢れているのでは
なかろうか。などと一本の焼き鳥を思い出しては感じる次第。

給料でも入ったら、また、経験でも積み重ねに参ることにしよう。



スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました