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ビキニはフクシマの未来予想図か? [事件]

8月6日放映予定のドキュメント番組について、テレビ朝日が『フクシマの未来予想図』というサブタイトルを削除したと報じられました。番組告知によれば、ビキニ環礁の水爆実験とその後の対応、特に、住民を避難させなかったことの理由を「人体実験のため」と指摘し、その経緯と是非を問うものだったようです。

このタイトルと内容がネットを中心に大きく批判され、SNSで拡散されました。理由としては、福島第一原発事故との関連性が不明確であり、福島における政府対応が人体実験目的であるかのような誤解や、すでに放射線量上問題ない地域でも将来健康被害が発生するかのように見せかけており、差別や偏見を助長する、などです。

このような批判を受け、テレ朝は、「誤解を生じかねない」ことを理由にサブタイトルを削除しました。ただ、番組の内容については触れず、放映も予定通り行われるようです。

個人的には、ビキニ環礁の水爆実験と福島第一原発の事故を安易に結びつけるやり方は不謹慎だと思いますし、「誤解を生じかねない」という一言は、誰にどのような誤解かという点だけでも、あまりにもぶっきらぼうな説明だと思います。その意味では、批判は妥当でしょう。

一方で、いくら主張自体は正しくても、ネットやSNSによる、いわば顔の見えない民意の大きな声によって、テレビ番組のタイトルや表現が一方的に変更されうるのも、釈然としないものを感じます。
欠けているのは、手続きの透明性と、事後的な被害が発生した場合の迅速な被害回復なのでしょう。

現行制度では、具体的に権利を侵害されうる人でなければ、法的な仮処分や、BPOの手続き、事後的な訴訟などの手段をとることができません。しかし、利害関係者が錯綜する中、個々人の権利を中心とした制度では、限界があると思います。

ネットやリアルに溢れる様々な論点を集約して主張しあう、そんな場所を制度的に設けることが必要なのかもしれません。

【参考記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170802-00000066-jij-soci