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適正な大衆運動のために。極左暴力集団の影響について [政治]

警察白書の記述を紹介した記事がユニークだったのでシェアします。

警察白書によれば、平成24年以降、反原発活動などの大衆運動において、極左暴力集団が影響力を行使していると指摘されています。また、警察庁の警備局長は、今年の国会において、沖縄の米軍基地反対運動の一部に極左暴力集団が確認されていると答弁しました。

極左暴力集団といっても、その主張や行動は様々ですが、組織内の内ゲバによる暴力事件やテロなどを引き起こしただけでなく、様々な未解決事件の被疑者の逃走を支援しているとされ、依然として、平穏な暮らしに対する脅威であり続けています。

もちろん、極左暴力集団が関与しているからといって、違法行為が無い限り、大衆運動そのものを摘発の対象とすべきではありません。しかし、極左暴力集団の関与が疑われる場合には、せっかく権力の行使を適正に批判する大衆運動であっても、それが国民の支持を広く得ることは難しいのではないでしょうか。また。極左暴力集団と大衆運動の目的は、究極的には異なるもののはずです。

そうであるならば、広い支持を得て大衆運動を成功に導き、法律や制度の改正に繋げるには、極左暴力集団の影響力をいかに排除するかが課題になってくるでしょう。従来、警察と様々な大衆運動とは利害が衝突するイメージがありましたが、実は、極左暴力集団の排除において共通する利害もあるのかもしれません。

選挙による間接民主制を前提とする日本でも、それを補完するものとして、デモや大衆運動は一定の役割を果たすに違いありません。民主主義の適正な運営を守るためにも、合法な大衆運動への極左暴力集団の浸透を食い止める必要があると思います。

【参考記事】
http://blog.livedoor.jp/kasumigaseki_soken/archives/50405713.html

そもそも論点は何?!加計学園問題について [政治]

加計学園への獣医学部認可の妥当性を巡る議論が活発です。10日には、国会で、キーマンの一人である前川元文科次官の参考人招致が行われ、与野党から質疑がありました。

個人的には、前川氏の天下りや出会い系バーに行ったことなどの行状には、興味がありません。また、総理や理事長がお友達であるかどうかも興味がありません。さらに、行政が歪められたかどうかというのも、圧力があったかどうかというのも、とどのつまりは当事者の主観であり、興味が湧きません。

また、獣医師の不足や偏在という政策課題については専門家でも議論が分かれており、愛媛への獣医学部新設が獣医師を巡る課題の解決に役立つかどうかについて、国民全員が一致するなどありえないでしょう。その意味では、究極的には政治・行政の政策判断にならざるを得ないはずです。

そうなると論点は、プロセスに違法性があったかどうかに収斂されざるを得ないのではないでしょうか。例えば、認可申請に対する贈収賄があった、選定過程で暴行・脅迫が行われた、などです。違法性があれば、法に則って関係者に責任を負わせる必要が出てくるでしょう。

もちろん、プロセスに不透明さが指摘されるのであれば正したほうがよいでしょうが、もし違法ではないのであればそれは法制度の問題であり、今後の制度改正や運用の参考にするべきではあるとしても、それを理由に後知恵で誰かの責任を問うたり、政権批判の材料にするのは、筋がよくないと思います。

今回の認可申請について、内閣府の国家戦略特区に関する議論では、議事録が公開されているにも関わらず、当時はほとんど報じられていなかったし、政治でも話題にならなかったと思います(議論になってたらすいません。。。)。つまり本件は、行政過程における調整で結論が出た問題のはずです。

もちろん、前川氏はじめ当時の調整に納得行かない人もいるでしょうが、違法性を行政訴訟で争うならいざ知らず、合法的な行政過程で決まったことを蒸し返したとしても、得るものは少ないのではないかと懸念します。

むしろ重要なのは、違法性が無い過程で決まったことを後知恵で議論するのではなく、内閣府はじめ今も政府の様々な会議で議論されていることに目をむけ、その過程にその都度意思表示をしていくことではないでしょうか。

【参考記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170711-00000014-jct-soci&p=1

2017都議選雑感 [政治]

7月2日投票の都議選、結果が概ね出揃いました。混迷の豊洲問題に一応の方向性をつけた小池都知事を要する都民ファーストの圧勝であり、都知事選に続き、小池氏の勝負師としての強さを見せ付けた格好となりました。そのほか、公明党と共産党の堅調、自民党の歴史的大敗、存在感を失う民進など、注目を集めた選挙だったかと思います。

この背景には、国会議員のスキャンダルや閣僚の失言など、自民党の自滅が何より大きかったと思います。今回はあくまで都議選で、国政では自民党の勢力は磐石とはいえ、連立相手の公明党の発言力強化は否めず、早くも内閣改造の声が上がるなど、国政の政権運営にも影響を与えるでしょうし、長期政権となった安倍総理の後任を探る動きも水面下で出てきそうです。

一方都政では、小池都知事の政治手法には批判もあります。例えば、豊洲市場の移転を巡る一応の方向性は出たものの、安心を重視するあまり意思決定の時間とコストを空費しました。しかも豊洲と築地双方のブランドイメージを傷つける結果になり、行政の効率性を鑑みると必ずしも評価できるとは言えません。

しかし、今回の選挙結果を見れば、自民党の自滅があったとはいえ、小池都知事の手法に一定の評価がされたと判断すべきものでしょう。そこには、行政の効率性やビジネス視点とは異なる、政治のロジックがあることを個人的には感じました。

選挙で勝ち、都政への影響力強化はもちろん国政にも一定の影響力を持つであろう小池知事の今後は、政治のロジックだけではない、行政官としての手腕も合わせて問われることになるでしょう。安定勢力を得た都知事が政治の勝負師から行政の仕事師の顔を見せることが出来るか、引き続き注目していきたいと思います。

【参考記事】
http://www.nhk.or.jp/shutoken2/senkyo/

加計問題は政治主導の仇花か?! [政治]

総理の関与や元文科次官の素行、様々な文書の真偽、果ては国家戦略特区制度自体の是非など、幅広い論点が問題になっている加計学園問題ですが、「首相の権力VS官僚支配」というユニークな切り口で解説した記事があったのでシェアします。

≪参考記事≫
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170606-00130674-diamond-soci&p=1

90年代の行政改革などを通じ、首相および官邸の機能は著しく強化され、その分責任も明確になりました。それまでの内閣が、省庁間の縦割りとそれと結託したいわゆる族議員などによってリーダーシップを発揮することが出来ず、国家の意思決定として大きな課題となっていたことの反省に立ったものです。

官僚支配から脱するための「政治主導」として、この改革は、小沢一郎氏をはじめ、現在野党にいる政治家の多くもその推進に尽力し、かつ賛成してきました。その意味では、安倍総理や、菅官房長官をはじめとする官邸が政策の前面に立つ今の「安倍一強」という現状は、制度上予定されていたものと言えるでしょう。

おそらく、この制度を元に戻して族議員と官僚による縦割り体制にしたいと思う人はいないはずです。しかし、現在の制度の運用で、加計学園関連で明らかになった問題として、一つが、説明や対応における政権側の軽率さ、もう一つが万年野党として政府批判のみに終始する野党の姿勢を筆者は挙げています。

確かに、現在の野党は政府攻撃に終始し、自分達がどのような政策でどのように政権を運用するのかの説明は無いため、多くの国民にとってそもそも選択肢になりえていません。また、政府与党が軽率でいられるのも、野党が選択肢にではないことを見透かしているからでしょう。

加計学園問題のような事柄が国会で優先され、地道な政策や法案の審議が遅れるのは、国家にとって損失です。

政府は違法性が無いのであれば、真摯にその旨を説明すべきだと思いますし、野党は、安倍政権にダメージを与えるという不毛な行為に現を抜かすだけでなく、まず自分達が政権を担える存在であることを示し、政権に緊張感を与えるべきだと思います。

いわゆる共謀罪と法改正プロセスの在り方、伝え方について [政治]

いわゆる共謀罪の内容を含む、組織犯罪処罰法の改正に関する議論が国会で始まろうとしています。共謀罪そのものの是非はさておき、個人的に感じたのは、この法律を所管する法務省は、法律に関する技術的なことは詳しいかもしれないけれど、法改正自体は下手なのかなという思いです。

それは、今回の改正の必要性が伝わってこないからです。

現在の法改正のオフィシャルな理由は、国際条約の批准のためです。刑事司法や犯罪に近しいとは言えない人々にとっては、この理由、理解できなくはないものの、腑に落ちるとは言い難いのではないでしょうか。

また、法改正に伴う論点といえば、対象が犯罪組織か一般人かというような枝葉末節の議論や、さもなくば、治安維持法の再来かそうではないのかというレッテル張りとその否定、もしくは対象犯罪の範囲といった技術論に終始しているように見えます。

おそらく、何より重要なのは、共謀罪のような規定が無いことによるデメリットを、様々なケースを通じ、理性と感情に訴えかけることではないでしょうか。

ちなみに、

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