So-net無料ブログ作成
食べ物系 ブログトップ
前の5件 | -

さらば、正宗 [食べ物系]

◆東京23区内で最古の酒蔵・小山酒造が廃業へ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180130-00010002-biz_shoko-bus_all

言わずと知れた北区の銘酒「丸眞正宗」。

赤羽で飲むとき、例えば、丸健水産でおでんをつまむときなんかは、丸カップは
必須だったし、まるますやで鰻の白焼きを味わうときには、正宗の生酒が常。

そういえば、浅草伝法院通り、大黒屋の酒も丸眞正宗であり、ころものもったりした
天ぷらの油を酒でぬぐうのは、そこはかとない快楽だった。

さらにいえば、先日ご招待いただいた知人の結婚披露宴で出た酒も、丸眞正宗であり、
非常に楽しい思いをさせていただいたものだ。

「ワインと豆腐に旅をさせちゃいけない」(山岡士郎)

そんな言葉は日本酒でも当てはまると思っていて、東京で飲むなら、北区の丸眞正宗は、
地方の有名銘柄に決して引けを取るものでは無かろうし、実際飲んでみてもそう思う。

そんな正宗が、どうやら無くなってしまうらしい。

時の流れといえばしょうがないのかもしれないが、寂しさを感じざるを得ない、そんなニュース。

風のうわさによれば、「丸眞正宗」の名前はどこかの酒造メーカーが継ぐとの話もあるが、
よくわからない。

せめて、丸眞正宗の思い出を大切にしようと思うのである。

nice!(0)  コメント(0) 

アイデンティティクライシス、中本 [食べ物系]

個人的な好みだが、、やはり中本は味噌タンメンが一番美味いのである。

野菜と豚肉の炒め煮が乗った味噌味のラーメン。なまじ北海道系の味噌ラーメンよりも、
遥かによい。店によっては、麺を豆腐に替えることもでき、そうすると、味噌タンメンは実に
滋味深い豚汁のようなものにメタモルフォーゼする。

当然、辛くなく、実に良い。

そもそも、辛いのが得意なほうではないのである。

北極などは言わずもがな、普通の蒙古タンメンも、辛くて美味さを感じる前に力尽きてしまう。
そして食った数時間後から、たいてい腹が痛くなる。身体に悪い。

それにだいたい、あの麻婆豆腐が美味いとはあまり思えない。麻婆豆腐なら、川香苑など、
山椒が利いたものが好きだが、蒙古タンメンの麻婆豆腐に比べたら、丸美屋の方が美味い
とすら思ってしまう。

蒙古タンメン好きには、申し訳ない。

とはいえ、やはり味噌タンメンは好物であり、たまに訪れる中本。

蒙古タンメンがアイデンティティであるにも関わらず、どうもそこには魅かれないが、
中本自体は嫌いにはなれないのである。

年内もう一回くらい、行ってみようとは思っているのである。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

せせり、ほじくり、すすり、噛む [食べ物系]

蟹を食らうのが好きなのである。

子どものころ、たまに父が茹でてくれた毛蟹。
太宰治と壇一雄が新宿の夜店で買ってバリバリと立ち食いしてたという毛蟹。

真っ赤に茹で上がったごんぶとい足のタラバガニや、流麗な肢体のズワイガニ。

ワタリガニならば、炒めても良いし、タイ料理や中華料理にある春雨と蒸した一皿も佳。
韓国料理のケジャンも捨て難い。

養老の瀧の980円の蟹セットも馬鹿にならない。

そんな中、新宿の中華屋、上海小吃で食う上海蟹も、趣があってよい。
紹興酒漬けの酔っ払い蟹も悪くないが、やはり圧巻は蒸し蟹だ。

拳を一回り大きくしたくらいの蟹が運ばれてくると、湯気の香りにすら心躍る。
何の変哲もない白い皿に鎮座した、ほの赤いそのお姿の神々しさ。

こちとら、颯爽と襲い掛かり、そんな湯気立つ蟹を無慈悲に解体する。

甲羅を剥ぎ、まずは裏側にこびりついた味噌を箸でこそげ取り、なめる。
次に半分に割り、黄色く輝いた味噌部分にむしゃぶりつき、すする。
素晴らしいコクと香りに脳内は早々に降伏してしまい、蟹味に占拠される。

普段はあまり美味いと思わない紹興酒だが、
蒸し蟹の味噌のコクと合わせると、無双。

胴体部分の身をすすり、噛み砕き、せせり、ほじくった後は、小さな足も丁寧に噛み砕き、
ほじくり、すすり、味噌のコクとは異なる清浄かつたおやかな旨味を堪能する。

紹興酒は、ここでも蟹のよき友だ。

いつしか、蟹の形は跡形も無く消えうせ、丼に白交じりの薄い赤色をしたキチン質が、
うずたかく積まれている。宴は終る。

可食部分が少ないにもかかわらず、とりどりの味があり、かつ楽しく手間もかかる蟹。
たぶん、紹興酒の酒の肴としては最良のものの一つだと思うのである。

そんなことをだらだらとしゃべっていたら、上海小吃の店長に、

「ゼイタクネー!」

と、ほがらかに笑われてしまったとさ。

蟹などと身分不相応なものを、ほんのときたま食べる機会の、有難さときたら。

nice!(0)  コメント(0) 

鯛のかぶと焼 [食べ物系]

好きな魚料理の一つに、鯛のかぶと焼がある。
言うまでも無く、鯛の頭に塩(≒ソジウムクロライド)を振って焼いたもの。

かぶと煮もよいが、ちょいとばかり甘すぎるときがあるので、焼きに軍配。

かぶと焼の面白さは、一皿で、鯛の旨味の千変万化を味わえること。
いささかグロテスクな鯛の頭のてっぺんをつつき、目玉をほじくり、頬肉をせせる。

確かに鯛は鯛なのだが、それぞれに、食感や風味が異なり、そして美味い。
ほじくりせせるので、おのずと食べるのに時間がかかるのも、奥ゆかしくてよい。

また、それほど立派でなくても、小ぶりの鯛の頭で十分味わい深いのも
ポイントが高い。清龍辺りでは、たまに500円で食えるのもありがたい。

かぶと焼を堪能し終わる頃には、鯛の頭だったものはバラバラの骨片に
姿を変え、その中に、かわいい鯛の鯛が残る。

そこはかとない、満足感。

そんなわけで、冷酒と鯛のかぶと焼があれば、一人でも、豊かな時間が過ごせると、
個人的には思うのである。

そんな妄想をいだきながら、狭いアパートで今夜も一人夜を迎えることにしよう。

スープは熟練を必要とする、、、 [食べ物系]

初夏の夕暮れ、街並みに煙が立ち込めて鼻をくすぐると、一口大にやや欠けるくらいに
切った様々な部位の肉を串に刺し炙った代物を、ふと思い出す。

まあ、焼き鳥とかやきとんの類ですな。

手ごろな大きさの肉に噛みつけば、程よく焼けた塊が、あるときは肉汁を放つ繊維として
ほぐれ、あるときは芳醇な脂で弾け、あるときは蠱惑的な歯ごたえが愉しく、またあるときは
野趣溢れる臓物のコクと香りを解放する。

日本酒もやビールも悪くないが、ここはホッピーかレモンサワーで流し込むのがよい。

何もその手の店を端から端まで食い歩いたと言えるほど詳しくはないが、人間も中年に
差し掛かれば、諸々食らった経験だけが降り 積もっている。

有楽町のガード下、登運とんで国会周辺のデモに参加してきた運動家たちとつまんだり、
新宿のカミヤで急かされるように勢いで皿を重ねたり、渋谷の鳥竹で大ぶりな串にかぶり
ついたり、学生時代立川で友人のバイト先の鶏レバーに感動したり。

ちゃんとした串焼きは、やはり美味いものである。

かつてフランスの食通ブリア・サヴァランは、

『スープは熟練を必要とする、焼肉は天才を必要とする』

と述べたという。

異国のことは不勉強で知らないが、日本では、陋巷に名もなき天才が溢れているのでは
なかろうか。などと一本の焼き鳥を思い出しては感じる次第。

給料でも入ったら、また、経験でも積み重ねに参ることにしよう。

前の5件 | - 食べ物系 ブログトップ