So-net無料ブログ作成
検索選択

スープは熟練を必要とする、、、 [食べ物系]

初夏の夕暮れ、街並みに煙が立ち込めて鼻をくすぐると、一口大にやや欠けるくらいに
切った様々な部位の肉を串に刺し炙った代物を、ふと思い出す。

まあ、焼き鳥とかやきとんの類ですな。

手ごろな大きさの肉に噛みつけば、程よく焼けた塊が、あるときは肉汁を放つ繊維として
ほぐれ、あるときは芳醇な脂で弾け、あるときは蠱惑的な歯ごたえが愉しく、またあるときは
野趣溢れる臓物のコクと香りを解放する。

日本酒もやビールも悪くないが、ここはホッピーかレモンサワーで流し込むのがよい。

何もその手の店を端から端まで食い歩いたと言えるほど詳しくはないが、人間も中年に
差し掛かれば、諸々食らった経験だけが降り 積もっている。

有楽町のガード下、登運とんで国会周辺のデモに参加してきた運動家たちとつまんだり、
新宿のカミヤで急かされるように勢いで皿を重ねたり、渋谷の鳥竹で大ぶりな串にかぶり
ついたり、学生時代立川で友人のバイト先の鶏レバーに感動したり。

ちゃんとした串焼きは、やはり美味いものである。

かつてフランスの食通ブリア・サヴァランは、

『スープは熟練を必要とする、焼肉は天才を必要とする』

と述べたという。

異国のことは不勉強で知らないが、日本では、陋巷に名もなき天才が溢れているのでは
なかろうか。などと一本の焼き鳥を思い出しては感じる次第。

給料でも入ったら、また、経験でも積み重ねに参ることにしよう。

事実は一つ。では真実は? [その他]

一方から見れば、「違法な天下りの推進」だし、
もう片方から見れば、「面倒見のよさ」。

一方から見れば、「破廉恥な出会い喫茶の常連」だし、
もう片方から見れば「真摯な貧困調査」。

一方から見れば、「岩盤規制の温床」だし、
もう片方から見れば「行政への介入を守った」。

面白いのは、いずれも事実は同じだということ。
見る視点が異なるから、評価は180度異なる。

誰もが、自分ないしは自分の意見に同調する視点が唯一のものだと、
考えがちなのではないか。

とはいえ、自分と異なる視点の人も、この世にはたくさんいて、
別に彼らが悪の権化というわけではない。

大事なのは、自分がどの視点にいるのか自覚しておくことと、
その視点が唯一絶対のものではないと認識しておくことだと思う。

互いに自分の視点をずらしてみれば、異なる視点同士で、
意見が一致するところを見出すことも不可能ではないはずだ。

もっとずるく立ち回るのならば、それらをわきまえた上で、
相手や目的に応じ使い分けるのが よろしかろう。

ミステリーでは、真実は一つといわれるが、どうもそれには懐疑的だ。
実際は、事実は一つで、真実は視点の数だけあるのではないか?

そんな藪の中めいたことを考えた今日この頃なのです。

起訴・不起訴はブラックボックス!?性犯罪被害と刑事手続き [事件]

元TBSワシントン支局長から性犯罪の被害を受けたという女性が会見を行い、被疑者である男性に対する不起訴処分や性犯罪の罰則強化など、性犯罪における刑事司法のあり方に疑問を呈しました。

本件、被疑者男性が安倍総理に比較的近いとされたことから、総理周辺の関与も取りざたされており、賑やかな様相を呈していますが、本質的には刑事司法の制度と運用の問題のはずです。中でも、捜査や起訴の意思決定における警察および検察、特に検察の裁量の大きさと、手続きにおける被害者の不在が、改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。

捜査は、被疑者の逃亡や罪証隠滅を防ぐため、秘匿性が強く要求されます。そのため、その後の公判段階と比べ、被疑者への弁護士の関与も限定的です。当然被害者の関与も限定的にならざるを得ません。

ただ、捜査が終了して検察に送致された後の起訴や公判段階については、証拠隠滅等の恐れが無くなっている以上、被害者の意向をより汲み取ったり、被害者への情報提供をより積極的に行っても良いはずです。

現在、起訴の判断は検察が独占しており、被害者がその意思決定に関与することは出来ません。それが不当と考える場合には、本件のように、事後的に検察審査会への申し立てをする必要があります。なお、性犯罪を含む不起訴事件の記録について、被害者は閲覧を請求することが出来ますが、閲覧の範囲について、検察庁に広範な裁量が与えられており、十分な情報提供がされていない疑いがあります。

起訴・不起訴の判断には、刑事事件に関する専門的な知識のほか、様々な事件関係者への配慮など、多くの要素が絡まり、裁量になじみやすいのは間違いないでしょう。しかし、被害感情の解消は刑事手続きに求められる大きな要請であり、それを無視した刑事司法はありえません。

起訴・不起訴の判断をいかに被害者に納得できるものにするか、刑事司法改革における重要な論点の一つだと思います。本件の女性の勇気ある会見が、刑事司法を変えるきっかけになることを願います。

≪参考記事≫
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170529-00000146-sph-soci