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筋子慕情 [食べ物系]

たおやかないくらのつぶ感もよいが、酒肴には、
塩のガンぎまった筋子がよい。

箸でひとつまみ、口に放れば、目が覚めるようなしょっぱさに、
滑らかな皮の感触。

粒の微かな抵抗を噛み締めれば、じんわりととろけ、溢れ、広がる旨味、
そして塩味。

いくらもそうだが、筋子の旨味も、親魚の旨味と香りをしかと伝えつつ、
それを濃縮したような、贅沢な存在。

塩味と旨味の余韻が残る口の中を酒で洗えば、塩で引き締められた粘膜がやわらぎ、
筋子の旨味が溶け、酒は文字通り甘露に変わる。

確かに筋子でさけを飲んでいるはずなのに、筋子の美味さだけではない、
酒の美味さだけではない、何かしら別の体験へと進化する。

しょっぱさともったいなさが競い合い、おずおずと、
十分な間をあけて、箸をつけ、ついばみ、口に放り、噛み締め、酒を飲む。

惜しむらくは、肴の量に比べ、ついつい酒の量が過ぎること。

でもまあ、毎日筋子で飲むわけではなし、たまにはそんなことをしても、
バチは当たらんだろうとたかをくくる。

たちまちに
四合瓶の酒失せて
小鉢の底の
筋子ひとかけ

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平昌五輪と南北融和 [国際]

羽生選手の二大会連続金メダルに沸く平昌オリンピック。もう一つの話題が、北朝鮮の五輪参加に伴う、南北朝鮮の融和ムードです。

北朝鮮と韓国の緊張が緩和されること自体は、メリットも無いわけではないでしょう。また、北朝鮮の選手や応援団が韓国を実際に眼で見て、北朝鮮と比較することは、南北朝鮮の交流としては、長い目で見てよいことかもしれません。

一方で、河野外相が批判するように、この融和ムードが世界や北朝鮮に誤ったメッセージを与えないよう、日本を始め関係国は注意を払う必要があるでしょう。具体的には、核放棄や拉致問題の前進を求める姿勢は変わらないということです。

現在北朝鮮に経済制裁を課している諸国も、北朝鮮との対話を閉ざしているわけではなく、北朝鮮の核放棄が対話の前提にあるという点で一致しています。そして、この圧力には米韓同盟を結ぶ韓国も当然含まれているはずです。

朝鮮と韓国の融和ムードは、核放棄無しの対話について北朝鮮に期待を持たせるものであり、かつ、北朝鮮のさらなる核、ミサイル開発の時間稼ぎに使われることが懸念されます。その結果、北東アジアにおける緊張は高まることになります。

もちろん、北朝鮮の核保有を認めるのであれば、この融和の動きは手放しで喜べるものといえるでしょう。しかし、日本をはじめ国際世論は、北朝鮮の核放棄を強く求めており、韓国もそこには同調していると思います。

南北朝鮮の融和ムードが、北朝鮮を巡る各国の足並みを乱すものなのか、もしくは朝鮮半島の非核化に向けた韓国の深謀遠慮なのか、北朝鮮の外交的得点なのか、それらに対し日本はどう対応すべきか、オリンピックの盛り上がりは別として考えるべきだと思います。

『参考記事』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021700227&g=prk
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麻生財相に関する若干の想像 [政治]

金融緩和、財政出動、消費増税延期など、ほぼ一貫して反財務省の政策を選択してきた今次の安倍政権において、隠然たる政治力を誇る財務省と政権のバランスをとる麻生財相の政治力は、やはり侮れない。

想像だが、麻生氏としては、財務省に対しては、

「安倍総理にモノが言えるのは自分だけ。もし自分が代われば総理の意向そのままの財務大臣が後任にくるだろう」

と言って影響力を維持し、総理およびその周辺に対しては、

「財務省を抑えられるのは自分だけ。自分をすげ替えれば、財務大臣は財務省の意のままに取り込まれてしまうだろう」

と言ってやはり影響力を確保しているのでは思わせる。

実際、麻生氏は財務省の意向に反するはずの総理の経済政策全般を概ね支持する一方で、いわゆる森友学園問題では、世論から批判を浴びている財務省の対応やその後の人事を擁護し続けている。

財務省を倒閣運動に走らせず、かつ政権の意向を通すという、絶妙な綱渡りだ。

おそらく、このような麻生氏と財務省と安倍総理との関係は、2019年の消費増税判断で、一つのクライマックスを迎えるのではないか。消費増税を凍結ないしは先送りしたい安倍総理と、是が非でも増税をしたい財務省の間で、麻生氏がどのような対応をとるかが見ものである。

想像をたくましくすれば、安倍総理と麻生財相がケンカ別れを演出し、総理が財務大臣を更迭するような形で、財務省の梯子を外しにかかるのではないかと思っている。麻生氏も高齢だし。

ともあれ、麻生氏は首相としてよりも、財務大臣として日本の政治史の一ページを飾る人間になるのだろう。宮澤喜一氏のような圧倒的な知性や専門知識こそないが、総理と財務省のバランスをうまくとりながら進めていくやり方は、やはり稀有のものである。

ただ、麻生氏も今年で78歳。

かなり体調管理に気を配っているといっても、高齢であることに変わりはない。どうか、自らの政治力を継ぐ、後継育成にも力を入れていただきたいものである。

≪麻生財務相 在任戦後1位に 1875日、宮沢氏の記録抜く≫
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180211-00000003-fsi-bus_all
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